第12章 LOVE SAUCE 後編
小刻みに震えるバニーの唇からペリエが注がれる。
そのピリピリとした刺激と、バニーの咥内で温度が上がった生温いペリエが俺の欲情を更に煽った。
注がれた水を零しもせず、コクコクと飲み込んでる俺が眠っちゃいねえんだって気付かないもんかね?
まあ……無理か。
薄っすら開けた瞼から見えるバニーの顔、必死だもんな。
注ぎ終わっても離れない唇。
重ねるだけのこんなキス……いつ以来だ?
可愛いな、バニー。
だから来いよ………バニー。
だけど、離れる唇。
「おやすみなさい……虎徹さん。」
離れていくバニーの気配。
ここまでか?
ああ……もう俺が我慢出来ねえわ。
「こーんな広いベッドに俺を一人で置いて行っちまうの?
……バニーちゃん。」
バニーの背中にそう声を掛けてやると、振り向いたその顔は真っ赤になってた。
「貴方ッ……起きて……?」
「ごめんな……狡い大人で。
けど、もう駆け引きは終いだ。
なァ、バニー……
もっと大人のキス、しようぜ。」
「虎徹さんッッ……」
「んうッ……」
飛ぶように戻ってきたバニーが勢い良く俺を組み敷き、再び唇が重なる。
熱に浮かされたみたいに夢中になって俺の唇を貪るバニー。
だけど、それだけ。
大人のキス……知らねえの?