第11章 兎と薔薇はどっちが強い?
唇を噛み締め、バーナビーを睨み付けるブルーローズ。
そんなブルーローズを腕を組んで勝ち誇った目で見下ろすバーナビー。
この不毛過ぎる(どーでもいい)争いに決着が着いたのか……そう思った時、
ブルーローズがリーサルウエポンを繰り出した!
「ねえ、ハンサム。
アンタ、1つ重要な事を忘れてない?」
「何ですか?」
「私はハンサムには逆立ちしたって出来ないコトを
タイガーの為にしてあげられるのよ。」
「ハハッ……
僕が貴女に劣るなんて有り得な……」
「私はねッ……
タイガーの子供を産めるんだからッッ!!」
『妊娠でござるかッ!』柱の陰の折紙サイクロn(略)
「そ…それはッ……」
「ハンサムには絶対絶対出来ないわよねェ?」
「しかしッ……虎徹さんにはもう楓ちゃんという娘さんがいるんです。
今更、子供が欲しいなんて……」
「バカね、ハンサム。
楓ちゃんがいるからこそ、また子供が欲しいって思うものよ。
タイガーは子煩悩だし、
きっと楓ちゃんに兄弟が欲しいって思ってるハズ。
私は若いんだから、これから何人だって産めるわ。」
「うううー……」
ブルーローズ、形勢逆転かッ!?
バーナビーとブルーローズの視線がぶつかり合い火花を散らしたその時………
「ちわーッス。」
呑気過ぎる挨拶と共に、ワイルドタイガーがトレーニングセンターに入って来た!