第6章 Loving you is Killing me.Ⅲ 後編
「ぅ…ん……」
虎徹さんは開いた掌の上にトロリと僕の精液を吐き出す。
ソレを飲み込まなかったコトにホッとして……でも、ちょっと残念な気もして……
僕はいつの間にこんな淫奔な人間になってしまったのかな。
「ごッ……ごめんなさいッ!
今、拭く物を……」
それでも慌てて動き出す僕を、虎徹さんの柔らかい声が甘く制した。
「なァ…何で謝ンの?
バニーちゃんがオレのおクチでイッてくれたの
スゲー嬉しいんだけど。」
「………虎徹…さん。」
そんなコトを言われれば、僕だってスゴく嬉しい。
もう性的な快感と、心を満たす幸福感に囚われて眩暈がしそう。
だからって虎徹さんの掌に在るモノをそのままにするワケにはいかないんだ。
ベッドサイドに置いてあるボックスからティッシュペーパーを2枚引き抜いて渡そうとした僕の手を、虎徹さんはやんわりと退ける。
「あー……要らねーよ。」
「え……でも…」
「大丈夫。
コッチに使うからさ。」
「ンアッ……」
唐突に虎徹さんの右手がヌチヌチと音を発てて僕の入口にソレを塗りたくり始めた。
「ン……虎徹…さん……
ソレ……イヤらしッ……」
「うん。イヤらしいよなァ。
バニーの精液とオレの唾液が混ざったモノで弄くられて……
ホラ……バニーちゃんってば、またおっきくなっちゃてる。
若いねェ……」
ペロリと唇を舐めて微笑む虎徹さんがとんでもなく色っぽくて、僕の背筋がゾクゾクと粟立つ。