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君とならキスだけで【TIGER&BUNNY】

第6章 Loving you is Killing me.Ⅲ 後編


「よォ…オッサン。
 いらっしゃーい!」

「あ……ライアンが居たのか。
 えっと……悪かったな。
 急に訪ねたりなんかして……」

「いえ、気にしないで下さい。」

僕は申し訳無さそうに頭を掻く虎徹さんを促して、ソファーに腰掛けてもらった。

「虎徹さん、何か飲みますか?
 お酒もありますけど……」

「いや…… 気ィ遣わねーでくれ。
 オレ、ホントに礼を言いたかっただけで……」

L字型に置いたソファーの両端に座るライアンと虎徹さん。

僕は少しだけ迷ってから、ライアンの隣に腰を下ろす。


「助けてくれてありがとな。
 千代紙もお前に感謝してた。
 大好きな折紙に抱っこされてさ、
 動揺しちゃってちゃんと礼も言えなかったって気にしてたよ。」

「そんな……お礼なんて!
 僕と虎徹さんはバディ……ッ!」


…………しまった。


僕は不自然に口を閉ざし俯いた。

三者三様の何とも言えないジットリとした空気の中、最初に口を開いたのはライアンだ。

「酷えなァ……バーナビーってば!
 今のバディは俺でしょー……んー?」

「ライアンッ…何をッ……」

「ナニって…毎晩シテるじゃん。
 2人でさ。」

僕を後ろから羽交い締めにしたライアンの両手が身体中を這い回る。

その間に項をベロリと舐められて

「ンッ……」

僕はみっともない声を上げてしまった。

でも今は目の前に虎徹さんが居るんだ。

こんな姿、見られたくない!
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