第2章 俺は何も知らない
もうひとつ変わったことは、気づかないうちにを目で追うようになった。
込み合った昼休みの食堂でもを見つけることが出来るかもしれない。
授業中、先生の話を聞き流しながら窓の外を見る。
窓側の席でラッキーだな。
ん?どこかのクラスが体育なのか。
のクラスだって気づいてを探すと、すぐに見つけた。
見学してる。
そういやあ、って運動できるのか?
ふと思った疑問はそのままに、俺は授業中ずっと窓の外のを見ていた。
…俺って、こんなにのこと考えてたっけ?
気づいたらめちゃくちゃのこと好きじゃん。
今になって、あの時の告白にすぐ答えなかった過去の俺を恨んだ。
でも女の子に告らせるのもどうかと思うし…今度は俺から言うかな。