第3章 Loving you is Killing me. 前編
「はぁ、はぁ……っ……」
息が詰まる……
また、あの日の夢だ。
そう、あの日……
バニーが1部に戻ったあの日……
あいつが、俺じゃないとイヤだ
なんて、言うのはわかっていたんだ。
でも、その後すぐに事件が入り……
新しいコンビとの力を見せつけられた……
俺が俺であるために、
俺は
お前から離れないといけないんだ……
夜中に何度も目が覚める。俺ってなかなか、女々しいヤツだな……
自嘲めいた笑いが漏れる。
俺はベッドから降りると、渇いた喉を潤す為にキッチンへ向かった。
蛇口に口を近付け、そのまま飲むと、口に付いた水を腕で拭う。
虎徹さん!ダメですよ!ちゃんとグラスに入れて下さい!
あぁ……何もかもが、懐かしい。
そんな言葉を思い出して、また、ベッドに潜る。
朝なんか来なければいいのに……
だって、バニーはもう……
俺の相棒じゃないんだから……
夜中の俺は、なんでこんなに………………
情けないんだ……