第17章 three-piece LOVERS 前編
「えーーーーっと……悪ぃな、ライアン」
おっさんがボリボリと頭を掻きながら、言ってきた。
「かまわねーよ」
俺は腕を組んでプールサイドから、おっさんを見下ろしていた。
「俺ら、そろそろ部屋に戻るわ」
おっさんが、プールから上がろうとした。
その時
俺は軽く、重力をかけてやった。
「……っ、ライアン……重い……これじゃ、上がれねーよ……」
俺は上からおっさんを眺めている。
濡れた髪は雫を含み、ポタ、ポタっと落ちている。
肩には、大きな傷痕……
なんだか、それすら、
艶かしい……
俺は……ビキニパンツの中が、じわりじわりと大きくなるのを感じていた。
「おいっ……ライアン……っ……」
おっさんは目線だけを上に向けている。
俺のビキニの中身にも……
気付いたようだ。
その時、後ろから
「もー虎徹さん、だからいつも言ってるでしょう?ちゃん閉めて下さいって……」
呑気なバーナビーの声が聞こえた
その時
今度はバーナビーが息を飲む音がした。