第17章 three-piece LOVERS 前編
今、俺はくっそ暑い街にいる。
昼間は40度を軽く越えるせいで、誰も出歩かない。
この街に住む大金持ちは、シュテルンビルトに多く住まう金持ちとは、一味も二味も違う。
いや、味じゃねーな……
桁が違う、、、か。
ま、俺にはどっちでもいいんだ。
俺を必要として、それなりの対価を払ってさえくれりゃあ。
ま、ここは街全体がゆるい富裕層だから、犯罪自体も多くねー
それでもやっぱり、どこでも貧富の差ってのはあってよ……
まぁ~それでも、ヒーローは俺一人いりゃあ充分。
金持ちのステイタスで、俺を雇っている。
そんな街
シュテルンビルトに比べると……
もの足んねー……
けど、今日は違う。
俺が待ちに待った日だ。