第7章 Promise
JIMAの日が来るのはすごく早くて、
気がつけばJIMA当日だった。
JIMAの新人賞を取ったら、Canereの知名度は莫大に上がる。
それは、私たちの歌をたくさん届けられるということ。
昔お母さんが言ってくれた。
私の歌は、たくさんの人を幸せにする。
それを実現してみせるよ。
天国のお母さん見ててね!!
「行こう。」
「うん。」
零ちゃんと短い言葉を交わし、楽屋を後にした。
前からTRIGGERが歩いてくるのが見えた。
天はすれ違う際に耳元で囁いてきた。
「JIMAの新人賞、僕たちが取ったら伝えたいことがある。」
だから君達も頑張りなよ、と最後は零ちゃんにも聞こえるような声で応援してくれた。
突然のことでびっくりして、言葉を返すことはできずに、頷くことしかできなかった。
…やる気がもっと出ちゃった、、