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君と僕とが主人公LS

第50章 新 5月


他校との合同合宿なんて面倒臭いだけだと思ったが、そこに黒子と火神、緑間達がいるというならば話は別だ。


「それにね、面白い話もあるんだよ。大ちゃん、絶対喜ぶと思うの!」

「なんだよ?」

「あのね〜。」


絶対にこれを聞いたら青峰は驚くだろうし、同時に凄く喜ぶだろう。


「アリスちゃん、誠凛の正式なマネージャーになったんだって。」

「そんなことかよ。」

「でね!練習試合なら出る事もあるらしいの。」

「は?」


出るって何にだよ、と聞いた青峰に桃井は得意げな顔をする。
自慢の情報収集によれば、練習試合にだけ出てくる幻のプレイヤーが誠凛にはいるらしい。


「たぶんアリスちゃんよそれ。」


桃井の話を聞いた青峰はもうサボる事など全く考えてはいなかった。
もし、本当にアリスが誠凛の選手として出てくるのならば、それはそれで楽しみだ。
例え練習試合に出ないにしろ、1週間彼女と一緒に過ごせるのは嬉しい。


「よかったねー、大ちゃん。」


どうやら喜んでしまっているのがダダ漏れだったらしい。
理由はどうあれ、これなら青峰が合宿をサボる事は無いだろうと桃井は安心していた。
そして迎えた合宿初日。


「今日から1週間、よろしくお願いします。」


三校の監督達が集まって打ち合わせをする場に、相田と一緒にアリスも同席する事になった。
桐皇の原澤監督も、秀徳の中谷監督も旧知の相田景虎の娘が相手とあってか彼女をきちんと自分達と同様にチームを指揮する監督として接している。


「それで誠凛さん、彼女は?」


一通り日程を確認した後、原澤はチラッとアリスを見た。


「建前上はマネージャーですが、彼女は誠凛バスケの一員です。女子なので公式戦には出られませんが、もし、お二方の了承が得られるなら今回の練習試合に彼女を出す事も考えています。」

『如月アリスです、よろしくお願いします。』

「如月って、まさか克哉の娘さんか?」


先に反応したのは中谷だった。
なぜここで父親の名前が出るのかと不思議そうな顔をした彼女は、そうです、と頷いた。
その返答に原澤と中谷は顔を見合わせて笑い出す。


「景虎に克哉の娘かぁ!こりゃあ面白そうだ。」

「そうですね、練習試合ですから多少の面白さがあってもいいでしょう。」
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