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君と僕とが主人公LS

第45章 新 3月


「幼馴染なんだから仕方ねーだろ。」

『みんなそう言うけど、昔の私のプレイを見て何か変わるの?』


変わりますよ!と黒子にしては珍しく強く返事をした。


『なら見てみる?』


実は克哉の荷物を少しずつ整理しており、その中からいくつか過去の映像を見つけたとアリスは言った。
ブランクを埋める為にも、ちょっとずつ自分も見ているのだが、夜に一人でそれを見るのはまだ辛い日もある。
それに第三者の意見も聞いてみたい。


「是非、見たいです!」

『なら今から来る?』


黒子のバッグから顔だけを出した2号もそうしろと言っているみたいに目をキラキラ輝かせていた。


「俺もっ!俺も行っていいか?」

『うん!久しぶりに三人でご飯しようよ。』


明日は休みだ。
途中で晩御飯の材料とお菓子を買って帰って、今夜はアリスの家でDVD見ようぜと火神は楽しそうに言った。
2号を連れたままスーパーに入るわけにはいかず、黒子と2号は入り口前で買物を済ませて出てくる二人を待っていた。
底抜けの胃袋を持っている火神がいるから、今夜はホットプレートを出してお好み焼きにしようとアリスは言っていた。
カートの上下にカゴを置いた彼女にそんなに買うのか?と言った火神に、お前がそれを聞くのか?と呆れた様な冷たい視線が返ってきた。
キャベツに玉ねぎ、長ネギ、卵。紅生姜や揚げ玉、ソースやお好み焼き用の粉をどんどんカゴに入れていくアリスの後をカートを押した火神が付いて行く。
お肉コーナーをそのままスルーして行こうとしたアリスを火神は慌てて呼び止める。


「おい肉は?」

『えー、入れるの?』


嫌そうな顔をしたアリスに、入れないという選択肢があることがわからないと火神は睨み合う。
そもそもあまり肉が好きではないらしいアリスは、普段の食事にもそれを使わない。


『入れるならハムかベーコンにしてよ。』


生焼けの肉なんて食べられないから、と仕方なくアリスは言った。
やった!とカートを離れて火神は加工肉コーナーに向かう。
厚切りベーコンや大きなフランクフルトを手に満足そうに戻ってきた火神は、子供の様だ。だからアリスは仕方ないな、とそれをカゴに入れる事を嫌がらなかった。
既に上段のカゴはいっぱいになってしまい、飲み物は下段に入れられた。
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