第60章 【R18】【十四松ルート】その後
松野家の二階。
深夜0時に差し掛かる頃、六つ子はそれぞれ夢の世界へ旅立とうとしていた。
しかし、心地良い眠気にまどろんでいる中、全員の眠気を一気に覚まさせる爆弾発言を投下しようとする者がいた。
「………っあ!! ねぇみんな!!!」
突然の十四松の大声に、すぐ隣りで寝ていたチョロ松が驚いて目を開ける。
「びっくりしたなぁもう! なんだよ十四松っ……いきなりそんな大きな声出して……ふぁ~あ……眠……」
大きなあくびを一つ漏らして、中断されてしまった睡眠への導入を再開しようとチョロ松が目を閉じた時、その報告はなされた。
「あのね!! ボクナス子姉さんと付き合うことになったから!!」
「………………………は?」
一度閉じた目を開け、十四松が今言った言葉を脳内で反復する。
少々の間が空き、十四松以外の全員が布団から勢いよく飛び起きて驚愕の表情を向ける。
「「「「「はぁ━━━━━━━?!?!」」」」」
「は?! は?! はぁぁぁあ?! どういうこと十四松!! 突然すぎだし脈略ないしで意味わかんないんだけど?!」
「おおおお前……っま、まままさか両想いになったってことかよ……違うよな十四松……っ明日ちょっとそこのスーパーまで付き合うことになったとか、そんなとこだろ? そうだと言ってくれ……!」
すぐ隣りに寝ていたチョロ松と、他の誰より素早く一番遠い場所から十四松へと青ざめた顔を近づけている一松が、とりあえずの可能性をぶち込んでいく。
「あはぁ……」