第58章 【R18】【チョロ松ルート】その後
「…ちょ、チョロ松…? 持ってたの? まさかの準備万端?!」
「~…だ、だから!僕はいつだって我慢してたし、本当は付き合ってからいつでもお前としっ、したいって思ってたから…一応ここ来る時は持ってきてたって言うか…常識でしょ?!」
「…ふっ…ははは、チョロ松可愛い!」
「ここはドキっとして欲しい所なんだけど?」
ジトリと睨まれるが、その赤くなったしかめっ面はナス子にとっては可愛くて仕方がない。
「へぇ~、それがゴムなんだ…初めてみた」
ピリリと袋を開け、自身の反りあがったモノに装着させようと奮闘している相手を見ながら緊張と好奇心が混ざり感心そうに口を開く。
「え? 初めて見たの?」
装着させる手が止まりポカンとした顔でナス子の顔をチョロ松が見る。
「うん、だって私も初めてのエッチだもん」
「え、えぇ!? そっ! そうなの!!? っていうか早く言えよ馬鹿!」
なんで怒られたのだろうか…、よくわからないが口を尖らせて反論する。
「いいじゃん、初めて同士なんだから…チョロ松ならそれでも受け止めてくれるかなぁ、と言う甘えがあったの…ですが、やっぱり、しょ、処女ってメンドクサイですか?」
「そっそっ、そうじゃないでしょ! お前が処女って方がハッキリ言って嬉しいけど…そ、そんな初めての相手にさっきあんな事を…っ」
先程の行為をチョロ松が思い出し、顔を赤くしたり白黒させたりと混乱している。
なるほど、こいつは自分の事を既に経験のあるお姉さんと思っていたのかと、ナス子は心の中で思う。
なんとなくだが、これだけ長い付き合いだ。
幼馴染で親友として深い関係の相手だからこそ、自分が経験のない人間ではないかと、既に察していると勘違いしていた。
しかし今思えばチョロ松は自意識が高い癖に自分に自信がない。
だからこそ勘違いをしてしまったのかと考える。