第58章 【R18】【チョロ松ルート】その後
「…っ…っ! き、キスしただけじゃん!」
「言ったハズだけど? 相当我慢してたって、それにお前の前で勃起してるのなんて初めてじゃないからね?」
「~~~っそれ! 言われて嬉しいような嬉しくないような、複雑なんだけどぉ?!」
離されない腕の中から暴れて逃げようとしてみるが、上に乗る体重が邪魔をして退かす事が出来ない。
だが、チョロ松はナス子の身体を離し一度離れて起き上がると満面の笑みでこういう。
「さ、布団行こっかナス子」
まるでお兄さんがお菓子でも買ってあげるからついておいでとでも言っているかのような優しくも何かを企んでいるような笑顔だ。
「お、お風呂…」
「却下」
手首を掴まれて、強引に起こされながら体の中にまた閉じ込められてしまう。
「自分から誘っておいて早速オアズケとか酷いよね? それともお前は焦らしプレイが趣味な訳? そういうプレイも嫌いではないけど、初めてなんだからもうちょっと違うプレイをして楽しみたいんだけどね…僕としては…」
耳元で囁かれ、くすぐったさで身を捩る。
チョロ松がまたも説教まではいかなくともツラツラと言葉を述べ始めているという事は…ここで自分が無視をして風呂に行こうものならもっと酷い事を言われるしされるのではないかと予想した。
なんせ相手は元暴君。
しかも多分だがSっ気もありMっ気もある…どこかの四男を彷彿とさせる。
「わかっ、わかった………」
「うん、いい子だね」
怪しい年下のお兄さんにヨシヨシと頭を撫でられると、引かれるがまま立ち上がり寝室へと移動して行った。