第56章 【R18】【一松ルート】その後
「・・・・・・なんでこうさ! 男の人って感想聞きたがるのかなぁ?! いや、私は漫画とかゲームでしかそういう知識知らないけどさぁ」
「気持ち良かったか聞かないとわからないからでしょ? 男と女じゃ感覚違うんだから」
顔を上げて頬を染めて横を向いてしまった相手の顔を自分の顔に向けさせると真っすぐに淡々と述べる。
「う・・・・ぐぅ・・・・あのねぇ・・・・す、好きな人が相手なんだから! 幸せに決まってるでしょ!!」
「・・・・・・!?・・・へっ、へへへ」
ふにゃりと笑う一松はナス子の顔の横に頭を埋めると耳元でポソリと告白する。
「・・・・こんな俺なんかを・・・好きになってくれてありが……と……」
「・・・・・・またそうやってマイナス思考な事を・・・って・・・え?」
一松の全体重が乗っかったままではあるが、途端スゥスゥと言う寝息が聞こえる。
「嘘?! ちょっと、この状態でぇ? お風呂入りたいんだけどー!?? ベッタベタなのに・・・・っ」
幸せそうに眠る一松は、実は数週間の間あまり眠れてはいなかった。
「・・・も~~っ・・・遊び疲れた子供かっ・・・・」
その原因である人物は今全てが結ばれたナス子なのだが、本人はそんな事は知るハズもなく・・・
仕方なそうに溜息を吐くと可愛い一松の頭を撫で、少しの間だけ眠らせてやる事にするのだった。
「だが少しだけだ・・・・せっ・・・・せーえきが・・・・・・っ」