第56章 【R18】【一松ルート】その後
「ぜぇ…はぁっ・・・・・・息苦しくて死ぬかと思った、少しは加減をだねぇ……はぁ、はー……」
事を終えた後、二人は上下に重なり一松は脱力したように全体重をナス子に乗せている。
言われた通り、最後に達してしまいそうになった時、中でフィニッシュを迎える事なく、込み上げてきたそれはナス子の下腹部の上へと発射された。
「・・・はぁ・・・・はぁっ・・・・自分の、精液がくっつくのって気持ち悪いよね」
「それを・・・言う・・・なら、あんたのが私の腹に全部ぶちまけられたんですけど・・・っはぁ・・・」
あまり体力があるとは言えない二人は大きく息を吸いなんとか息を整える。
甘い余韻が残ってはいるが、皮肉屋二人は最後も甘い言葉なんて吐けはしなかった。
「・・・」
「・・・」
「ど、どうだ・・・った?」
自分が想像していたセッ×スとは、逆に地獄だと・・・前に十四松に説明した事があった。
逆から逆になっちゃうからどっちがなんの逆なのかとにかく逆・・と訳もわからず答えていた自分を思い出す。
「・・・・・・・・・死ぬかと思った」
「それさっき言ったでしょ 他にない訳?」
情事が終わればいくら裸同士で精液が身体に付着しているからとは言え二人は既に通常運転だ。
だが、念願の童貞を卒業しどうしても感想は聞いておきたい。
寧ろ心配だった・・・自分との行為によって自分の事をナス子は嫌いにならないのかと。
しかもあろう事か、生で致してしまった訳でもあるのだから。