第56章 【R18】【一松ルート】その後
「き、聞いてた? 私の話!」
「・・・? 俺が童貞って事でしょ?」
「違う、その・・・後」
「?」
何故こうも焦らされなければならないのかと少し溜息が漏れるも自分も心の内は初めてで、ちゃんと出来るのかと心配はある為心を落ち着かせる。
「あの、ね? 私も・・・童貞、なんだけ、ど・・・」
「━━━━━━━━━━は?」
「あ、違った・・・童貞は男か!・・・処女なん、だよね。 ハハハ」
年齢が年上のお姉さん、そして自分にとっては可愛いくて愛しい相手。
その相手がまさかの自分と同じ新品という事をカミングアウトしてくる事に一松が瞠目する。
「・・・・・・はじ、めて?」
「うん、黙っててごめん・・・・いや、でも今日両想いになった訳で・・・しかもこんな一日目からこのような形になるとは思わず・・・その・・・私みたいな行き遅れな新品いらないよねぇ?」
相変わらず自虐ネタを乾いた笑いで漏らすナス子だったが、その逆に一松は心配や不安が一瞬で喜びに変わった気がすると、ナス子の事を強く抱きしめ肩口でもう一度聞く。
「う、うう、嘘じゃないよね、それ? 本当にお前もしょしょしょ、処女な、の?」
「うううう嘘じゃない、よ?! マジのマジで初めて、なんだけど・・・げ・・・・幻滅、した・・・?」
今強く抱きしめられていると言うのに、やはりマイナス思考の女。
処女と言う言葉を聞き、自分に呆れ嫌われてしまうのではないかと心配になる。
しかし、一松の下半身が全てを告白しているようにナス子を抱きしめた状態から硬く温かなモノが下腹部に当っている。