第54章 【R18】【カラ松ルート】その後
「・・・・・・っカ、カラ松・・・・わ、私・・・・」
「ん?」
「━━━━━━は・・・・・・初めてなん・・・・・・・・・・・だ、けど・・・」
「・・・・・・・・・・・・・え?」
しん・・・と、二人の間に沈黙が流れる。
唖然とするカラ松の表情に、ナス子は慌てて言葉を続ける。
「ごっ、ごめんね?! この年で処女とかっ・・・・ひ、引いた・・・?! ごめん・・・・お姉さんらしく、リード・・・とか、してあげられなくて・・・」
言いながら、みるみる声が小さくなって視線を逸らしていくナス子。
そんなナス子に、唖然としていたカラ松がふっと息を漏らして笑うと、ナス子は視線を戻してカラ松の顔を見る。
「・・・・なんで笑うの・・・・真面目に話してるのにっ」
「すまんっ・・・・笑ったのは、嬉しいからだ。俺がナス子の初めての相手ということだろう? 他の誰も、ナス子を抱いたことも、これからもなくなるということだ」
「・・・・・・・まぁ、それはそう・・・だね・・・・・・・嬉しいの・・・?」
「ああ、堪らなくな・・・━━━━ナス子の全部を、俺にくれ」
本当に嬉しそうに笑いそう言ったカラ松に、この日一番心臓が高鳴る。
思わずカラ松に抱きついて、頬をすり寄せるとその場所に優しくキスをされる。
満を持して━━━━・・・
というところだが、ふと二人は、重大なことに気付く。
「・・・・ナス子、つかぬ事を聞くが・・・・・・アレを、持っているか?」
「・・・・・・持ってるわけないでしょ」
「・・・・・・い、一個くらい」
「いや買ったことない」
アレというのは、もちろんコンドームのことだが、まさか今日このような展開になるとは想像もしていなかった二人はその用意がなかった。
抱き合ったまま、またも沈黙が流れる。