第54章 【R18】【カラ松ルート】その後
二人で頭から熱いシャワーを浴びながら、数秒沈黙が流れると、ふいにナス子の肩から力が抜け、自分の身体に回るカラ松の腕にそっと触れる。
一瞬、ピクリと反応したカラ松だが、背後からナス子の肩に顔を埋めたまま動かない。
「・・・・抵抗・・・・なんて、しない、よ・・・・?」
ナス子が搾り出すように、少し震える声でそう言うと、ここでやっとカラ松がゆっくりと顔を上げ、鏡に映る自分と、恥ずかしそうに顔を真っ赤にして視線を下に逸らすナス子の姿を見る。
「はっ、恥ずかしい、けどっ・・・・! わ、わわ私だって・・・・嫌な、わけ・・・・っないし」
みるみるうちに耳から首から真っ赤になっていくナス子に、カラ松は思わず満面の笑みを零すと、もう一度背後から強くナス子を抱き締める。
「ナス子っ・・・! っ好きだ! 愛してる!」
「っ!! わ、わわ、私も・・・・・・っあ、あっ、あい、あいあいあい・・・・・・・っ」
カラ松は少し身体を離しナス子の肩を持って身体ごとこちらを振り向かせると、熟れたトマトのようになっているナス子の顎を指先で掴み上を向かせ、唇を重ねた。
「んっ・・・・ん・・・・っ」
「ん・・・・はぁ・・・っナス子・・・っ」
「カラ、ま・・・・ん・・・っん、ふっ・・・」
お互いの舌を奪い合うかのように、狭い浴室の中、二人は何度も深いキスを交わす。
カラ松の二の腕に添えられるように置かれていたナス子の手は完全に背中に回り、二人の体は強く密着する。
硬くなったカラ松のものを下腹あたりに感じると、また熱が上がったようが気がして、未だ貪られているようなキスに、酸素が足りず頭がぼーっとしてくる。