第54章 【R18】【カラ松ルート】その後
ナス子とカラ松。
お互いの思いが通じ合い、二人は幸せの中にいた。
「なんか・・・・・・いざこういう関係になってみると、ちょっと変な感じがするね」
「そうか? ・・・・そうかもしれないな」
散々抱き締めあい、飽きるほどキスをしたが、まだ足りないと思うほど、お互いがお互いのことを愛しく思う。
身を寄せ合い、目を合わせては微笑む。
時刻は深夜0時を過ぎていたが、離れたくなかった。
「なぁ、ナス子・・・・・今日は、その・・・・泊まっていってもいいだろうか・・・・?」
遠慮がちにそう言うカラ松に、その言葉がなにを意味をするかをなんとなく悟り少し身体が強張るナス子だが、恋人同士になった今、断る理由はない。
「う・・・・うん・・・・いい、けど・・・・あの、でもっ・・・・」
「あ、ああ、わかっている・・・・付き合い始めたその日に、というのも、何だしな・・・・っいや、俺はもちろんいつだって、い、今からだって構わないんだがっ・・・・ナス子の気持ちを大事にしたいからな・・・・」
もちろんナス子だって同じ気持ちだが、夕方からとはいえ明日は仕事もあるし、展開が急すぎて心の準備も出来てはいない。
この年になって彼氏との営みに夢も何もあったものはないとはいえ、やはり理想はある。
「あ、ありがとう・・・・」
カラ松の優しさに、安堵するナス子。
素直に聞いてくれて、少し残念な気がしないでもない、複雑な女心も正直あるにはあるが。
「喉乾いちゃったっ、買ってきた野菜ジュースでも飲もうかな━━━━━━・・・・・買ってきた・・・・・あっ!!」
ここでナス子は、スッカリ忘れていた事をやっと思い出す。
「ス、スーパーの買い物・・・・車に置きっぱなし・・・・っ!」
昼間買い物をした全ての物は、車内に今の今まで置き去りにされていた。
買い物をしてからゆうに10時間近くは経っており、生鮮食品の安否が問われる。
「それはマズイな、取りに行くか」
「ごめん・・・・っ、手伝ってもらってもいいかな・・・!」
「もちろんだ。一人で行かせるわけないだろう」