第48章 【トド松ルート】小さな努力
「あー!! もうっ、無理! 帰ろうナス子姉!!」
「へ?」
突如立ち上がると、トド松はナス子の手を引きまたも強引に歩き出す。
「え、何を急に? アクセサリー見なくてもいいの?」
「そんなの、ぼくがまた買ってあげるから! それよりも今度はぼくにプレゼントちょうだいっ!!」
「うん、いいけど何が欲しいの?」
前を歩いて手を引く相手は、ナス子の返事をしっかりと聞き届けた後、ニヤリと企み顔で振り向き、渾身のあざとい顔で可愛くこう答えた。
「なにって~、決まってるでしょ? ナス子姉」
「は?!」
嫌な予感しかしないこの状況に、必死の抵抗も空しく・・・二人ナス子のマンションへと帰ると、トド松は今日一日、ナス子の事を離す事はなかった。
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その次の日。
実家へと帰宅したトド松を案の定待っていた5人の悪魔達が、どこでその情報を知ったのかはわからないが・・・
ナス子と通じ合った関係になった事を知られてしまい、お決まりのパターンで酷い仕打ちを受けるのであった。