第47章 【おそ松ルート】今こそ全ての想いを・・・
そんなナス子の様子に慌てたおそ松が、ナス子の顔を見ようと身体を離すと、そこには涙と鼻水でぐずぐずの汚い、だが笑顔のナス子がいた。
その表情に、おそ松はぴたりと動きを止める。
「ふっ・・・・・・ふふっ・・・・・そう、そうだ・・・きっとそうだよ」
ぐしぐしと上着の袖で涙と鼻水を拭き、すっかり化粧が落ちた不細工な顔で、なおもナス子は笑う。
すると、それを見たおそ松から、何故かへたへたと力が抜けていく。
「・・・・・・・・・きったねぇのに・・・・なんで? 今まで見た中で・・・・・・一番可愛く見えんだけど・・・恋の病ってやつを実感するわ~怖いわ~・・・」
「・・・・・・汚いは余計・・・・・・私も、ね・・・どうやら同じ病にかかってしまったようデス・・・」
「はぁ? 何言って・・・・・━━━━━━━っ?!」
俯いていた顔をバっと上げておそ松がナス子を見ると、その瞬間、ナス子の方から勢いよくおそ松に抱きつき、二人して布団の上に転がってしまう。
「ナス子っ・・・・・・それって?! ねぇそれってそういうこと?! あっ! やっぱダメ! ちゃんと言って?! 俺ちゃんと言われないとわかんない!」
寝転がった体勢のまま、腕枕のように自分の肩口に頭を乗せるナス子を見て、おそ松は慌てたように、でも少し嬉しそうにそう言う。
「━━━━━━私も、おそ松が好き」