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【おそ松さん】松野家と年上幼馴染(R18)

第47章 【おそ松ルート】今こそ全ての想いを・・・ 



「だーかーらー! 聞けよ! 俺の話ぃ!」

「しつっこいな!! 聞いてるでしょ?! ず━━━っと!!」

 マンションの一室に、言い合いをする二人の男女。
 何か事件の臭いがするが、そうではない。

 とある日の午後、おそ松がナス子を訪ね家にやってきたのだ。
 もちろんアポなしである。

 今日は出勤日の為、当然のように就寝していたナス子は、突然のおそ松の訪問により起こされた。
 まだ寝ていたいところを強制的に起床させられ、ナス子の機嫌は大変悪かったが、おそ松はそんなことはお構いなしだ。

 ・・・と、いうのはかれこれ二時間前のこと。

「聞いてないでしょ! わかってないでしょ俺の言いたい事! 俺スッゲー真面目なのに! マジのマジなのにっっっ!!」

「はぁ━━━━・・・・・・だからわかってるって・・・・・・この間の褒め薬の件の仕返しでしょ?仕返しの仕返しなんて、趣味悪いよおそ松」

「ちっ・・・・・・っが━━━━━う!! それは関係ないの!! 俺は━━━! お前が━━━!! 好きだ━━━っっって!! 言ってんの━━━━━!!!」

「ちょっと! 声抑えてって!! 大きな声出さないでよ・・・!」

 このように、ここに来てからというもの、おそ松はずっとナス子に告白をし続けている。
 二時間ずっとだ。
 さすがのおそ松も声が枯れてきている。

 どうしてこんなことになったのか・・・。
 あまりにも自分の行った告白シュミレーションとかけ離れていて、おそ松はすっかり疲労困憊していた。

「はぁ・・・は━━━━・・・告白ってこんな疲れるの?! こんな体力がいることだったの?! 初耳なんだけど!」

「私がどんな反応するか賭けでもしてるわけ? 必死すぎない?」

 ふいに思いも寄らない言葉が返って来て、おそ松はまたも声を張り上げる。
 心外だった。
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