第42章 【微エロ?】ドリームライジング チョロ松side
また暫くの無言の後、僕はやっぱり落ち着かずに作業中のナス子の顔を見てしまう。
よくよく見るとあまり普段は意識してなかったけど、こいつもちゃんと女だったんだなって実感してくる。
ていうか女じゃなかったらキスもしないよね、今思えば。
うーん、と伸びをして声を上げる声すらも少し可愛く見えてきた。
ダメだ、僕は今きっと夢の所為でおかしくなっている。
なんであんな夢を見ちゃったかなぁ~・・・。
あれだよね、全部あの3人が悪いよ。こいつの裸見たって言うし、風呂一緒に入ったって言うし。
だから僕も妄想して夢を見たんだろうな。
首を大きく振って、ノートに集中する。
けどさっきと違ってノートの内容が頭に入らない。
ふと視線を違うノートへ向けると、何故かノートの表紙に僕らのパーカーと同じ松のマークが入っているものが目についた。
「ん?なんだこれ?」
「え、なにー?・・・って、ちょ、ちょ、ちょろ!チョロ松それはっ」
僕がそのノートに手を伸ばすと、ナス子は慌てたように僕の方へと走ってきた。
取り返そうとするが、僕はそれを何回か避けて頭の上にあげるとナス子が手の届かない位置でページを開いた。
「あああぁぁ、それは、違うの・・・違わないけど違うの・・・」
「・・・・・・」
ナス子は顔を真っ赤にすると両手で顔をを押えて下を向く。
「六つ子のまぐあい物語・・・・・・」
「長男:おそ松 次男:カラ松 三男:チョロ松 四男:一松 五男:十四松 末っ子:トド松・・・・・・・・・まんまじゃねぇか!」
「いや、名前は後で変えようかな~・・・って・・・」
「なんっだこのいやらしい漫画は?!描いた?描いたのかこれ?!」
「わ━━━━━━、ごめんなさああぁぁぁい!!!」
「お前近親相姦モノ好きじゃなかったよね?!なんでいきなりBLモノで僕ら6人を登場させてんだよっ、意味わかんないんだけど!」
「だってぇ・・・気づいちゃったんだもん、六つ子って設定、個性豊かな性格・・・もうこれは漫画にするしかないって、お、美味しくない?」
「全っっっっっ然、美味くないわこのクソボケええぇぇえぇ!!!」
結論、やっぱりナス子はナス子だ。
それ以上でも、以下でもなく・・・コイツは残念な女だ。