第42章 【微エロ?】ドリームライジング チョロ松side
「「~~~~~はぁ~~」」
「生き返りますな、チョロさん」
「そうだねナス子くん」
ふふ、っとさっきまでの原稿という緊張から解れ二人で笑った。
今日初めて笑ったんじゃないコイツ。
なんかこんな事してるとちょっとアレだよね、まるで付き合いたてのカップルって言うか・・・
って、あほか!!!!!
ちゃんと回る脳みそで考えろ俺、相手ナス子だぞ?
僕の好みとは程遠い、ただ女ってだけのナス子だ。
余計な事は考えるな、考えるなよチョロ松、旅行の時だってあれは非日常的なテンションが僕らをそうさせていた訳だし、こっちに戻ってきて今コイツの残念さの全てを突き付けられておいて何をそんな妄想する事がある?!
いいかぁ、落ち着け・・・落ち着けチョロ松ぅ~~~。
「あ、茶柱立ってるよチョロ松!!!」
「え、あ!ホントだ!!」
「これだけ一生懸命手伝ってくれてるんだもん、きっと何かいい事あるね!」
いい事ねぇ・・・そう言われると、僕はナス子とキスを交わした夜をまた思い出してしまう。
柔らかかったし、始めて味わう舌の感触は気持ち良かった。
あの後ゲロってナス子には近親相姦がどうのとか誤解されたままだ。
でも別に弁解する事ないよな?幼馴染で姉弟のような存在なのは本当だし・・・まぁ出来るならまたキスはしたいと思うけどね、相手が女の子なら!
そんな思いを隠すように、ニヤリと皮肉を述べてやる。
「いい事ねぇ、早くこの原稿が終わる事が僕にとってはいい事だろうね!」
「ハイッ!サーセン軍曹!!誠心誠意頑張らせていただきますゆえ、ご協力の程を宜しくお願いします!」
「終わったらまたマッサージね?」
「はい、勿論でございます!!!」
やぁ、素直なナス子っていいなー。扱いやすくてさ。
二人で暫く菓子をつまみながら談笑した後、僕らはまた無言の作業へと戻る。
もう何ヶ所指摘してるんだろうってくらい、コイツは馬鹿で言葉がおかしかったり漢字の間違えが多々ある。
本当にこれが年上か?って思うよね、はぁ━━