第39章 たまにはご奉仕 一松side
「言ってる事がクソ松みたいなサイコパスだけど、伝わってるならいいでしょ、別に」
「ふへへへへ、そうですな旦那!じゃあダラダラしましょうか!!あ~、ほんっと気持ち良かったぁ!感謝感謝!」
ナス子が立ち上がり気持ちよさそうに大きく伸びをする。
それを座っていた俺が見上げて、気持ちよくしてやれた事に若干嬉しさが募った。
俺だってたまにはこういうご奉仕したってかまわないでしょ。
俺みたいな役にも立たない所詮クズでも、人を喜ばせる事が出来たってだけでちょっと進歩してるんじゃないかと、今日は思った。
特に相手がコイツなワケだしね。
━━━━━━━━━━結局
一日過ごしてわかったのは、俺の気持ちは封印なんて出来ないって事。
可愛気のない態度でも可愛いし、ナス子に触れられたり触ったら、もっと俺の心と体の欲求は増すばかり。
好きだって思う感情は収まらぬまま広がって行く・・・。
はっ・・・こんなん、俺のキャラじゃないよね?ほんと、気持ち悪い。
でも仕方ない。
仕方ないよ、世の中矛盾だらけなワケだし・・・
やっぱり、好きだ。ナス子だってこんな俺にも好きとか言っちゃうんだから・・・それを言ったお前も悪いんだよ。
封印とか、来世とか、もうどうでもよくなった。あーあ。