第38章 果たされたお詫び おそ松side
<おそ松side>
「はよ~・・・」
朝、俺が体を掻きながら居間に行くと既に他のやつらは起きていた。
そうだよねぇ、コイツら昨日俺に運転させといて全員が寝こけるとかマジありえなくない?!
そりゃ朝もスッキリ目覚めるだろうよ。
ボーっとした目でテーブルを見ると既に俺たちの朝食が並べられている。
「おはよう、おそ松兄さん昨日は運転お疲れ」
「なんだよお前ぇ~助手席に乗り込んどいて寝るとか、助手席補助がどうのこうの言ってた割りにありえなくない?お前らも全員寝やがってさぁ、俺起こしたのにだっれも起きないし!超暇な運転だったんだけど?!」
「へへっ、ごめんね兄さん!でも、やっぱり長男の運転だと安心するっていうかぁ、頼れるおそ松兄さんが相手だと気が緩んじゃうんだよね!」
助手席に座り込んで、最初は文句タラタラだったけど暫くして寝こけたチョロ松と、スマホ弄りながらすぐに寝やがったトド松が口を開いてきたが・・・やっぱそうだよねぇ、わかるよぉ、俺の運転だし安心するよねぇ!
あの中でいっちばん頼れる男って言ったら俺でしょ~。
トド松わかってるー、わかってるけどスマホ弄ってこっち見ないで言うそのセリフは絶対リップサービスか何かじゃね?!
「はぁ~~~~、冷たい弟達だよお前らはー・・・」
俺も食卓にありつくと、一応珍しく俺を待ってたっぽい兄弟達も一斉に飯に食らいついた。
「旅館のメニューも良かったが、やはりマミーの飯は安心するな」
「んまーい!!」
「・・・・・・別に普通じゃない?」
各々母さんの少し久しぶりの飯に箸をつけて美味そうに食いついていく。
俺も旅館の飯はマジ美味いと思ったけど、お袋の味も悪くないねぇって少し思う訳だ。