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【おそ松さん】松野家と年上幼馴染(R18)

第5章  平穏な日々に嵐はやってくる~十四松


<ナス子side>

 ある日の昼下がり。
 冬とはいえ暖かい日差しが降り注ぎ、日中は汗ばむぐらいの陽気だ。
 河川敷の土手をのらりくらりと歩きながら、背中がじっとりしてくるのを感じる。
 二連休の一日目ということもあり、私の気分はとても高揚していた。

 ・・・の、だが・・・

「せっかくの休みなのに、どうして私は外出をしているのだろう・・・」

 休みの日は部屋でゴロゴロ。寝て起きてまた寝るを繰り返しつつ、ただただ趣味に時間を費やしていたいというのに。
 いやちゃんと外出した目的はあって、それはちゃんと果たしてきたんだけど。

「洗濯物のお礼と、今後とも宜しく的な意味でも、カラ松にはちゃんとお礼しておかないとね。一般的な良識を持ち合わせている社会人としてはねぇ?これくらいはねぇ?ねー、ミケ子」

 片腕に抱いた小さな子猫の顎を指でちょいちょいと撫でると、ミャ~と小さい鳴き声をあげ、気持ち良さそうに目を細める。・・・天使・・・。
 先日の一松事件の折、なんやかんやで私が飼うことになったこの子。
 実はあの話、少しだけ続きがあるんだよね。

 以下、回想。

 ・
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 ・

「すまないナス子・・・! 一松にスペアキーを奪われてしまった・・・必死に抵抗したんだが、健闘空しく・・・あれだけブラザー達には渡すなと念を押されておきながら、オレはっ・・・!あんな所に隠しておいたのにまさか見つかるとは・・・!」

 ものすごい勢いで部屋に入ってきたと思ったら、これまたすごい勢いで突然土下座をかましてきたカラ松。
 ちょ、やめて?床凹んだら困るから・・・

「色々突っ込みたいところはあるんだけど、あんな所ってどこに隠しておいたの」

 まさか<ピー>とかじゃないよね・・・?それとも<ピー>・・・?
 だとしたらもうその鍵二度と触りたくないんですけど?!
 まさかとは思うけど。
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