第32章 【R18】危険な香りの温泉旅行 危険すぎる温泉旅行
「カラ松……なんで、そこ、触る……あっ!んっ、ヤ、ヤダっ、カラま……」
布の上からでもわかる胸の突起を擦り、軽く摘みくりくりと弄ぶと、嫌がるナス子が身体を捩じらせて抵抗するが、カラ松はビクともしない。
無言でこちらを見つめなおも胸を攻め立ててくるカラ松の表情は、酒のせいもあるのだろうが、潤んだ目を据わらせて、熱い息を吐きながら口端を上げている。
明らかに欲情しているカラ松に、ナス子はドクリと心臓が鈍く、深く脈打つのを感じるが、その瞬間、弄ばれていた乳首をギュっと強く摘まれ、思わず腰が浮くほど身体が跳ねる。
「ひあっ!あっ、あ!や、めて!カラ松……!ヤだぁ……!」
自分は今どんな顔をしているのか。
みっともない表情を晒しているのは確かだと思うのに、両腕を頭上で押さえつけられ、顔を隠すことも出来ない。
「…………可愛いな、ナス子」
ずっと黙りこくっていたカラ松が、息で身体の熱を逃がすかのように、深く溜め息をつきながら、ナス子を見下ろしながら低い声でそう言うと、ブワっと身体の体温が一気に上昇するのを感じた。
あまりの羞恥心に思わずボロリと涙が零れると、それを拭うように瞼にカラ松のキスが降って来る。
目尻の涙をぺろりと舐めとり、そのまま唇に深く口付ける。
「んっ……」
「ハァ……口の中もこんなに熱くなってるじゃないか……」
「ヤっ……んん、んっ━━━━━━んぅっ!」
スルリとカラ松の手が浴衣の胸元に侵入してくる。
夕飯を食べて寝るだけのつもりだったナス子は、ブラジャーをつけておらず、浴衣の下は薄いキャミソール一枚。
キャミソールの襟口をぐいっと指をひっかけひっぱり、そのまま浴衣も端をズラすと、ナス子の乳房が空気に晒される。
「んっ!ん━━━!ん━━━っ!」
ひやりとした空気を感じるはずのない場所に感じて、ナス子は焦って必死に足をジタバタさせ抵抗するが、腕も唇も、身体もまったく自由には動けない為、その抵抗はまったく意味を為さない。