第31章 危険な香りの温泉旅行 危険すぎる温泉旅行
悪い顔で笑う一松につられるように、何故かナス子も笑いだす。
ただでさえろくに力が入っていなかった足だが、ここに来て完全にそれは力を失う。
両側からおそ松、カラ松が支えていたとはいえ、急にガクリと膝から崩れてしまったナス子に咄嗟に反応しきれず、ナス子は床に座り込んでしまった。
昨日とは違い、発熱した時のように頭がぼ~っとして思考が回らない。
周りで幼馴染達が何かを話しているが、ナス子がそれを理解することはなく、重くなってくる瞼に逆らえず、スッと目を閉じた。
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