第27章 危険な香りの温泉旅行 動物園に行きました カラ松
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救護室に向かい、ナス子の手当てとは違い各々ちゃんとした手当を受ける。
おそ松、十四松に至っては顔だけでなく背中にも引っかき傷が痛そうについていた。
「や~、やっぱちゃんとした処置は違うね!お前も早く覚えろよ?」
「・・・検討いたしまーす」
猿の持っていたナス子の財布も無事に係員の人から渡してもらうと、中身も無事で多少ボロボロだったが変わった様子はなかったので安心した。
皆が傷の手当を受けているのを見回しながら、やっぱりコイツらって男の人なんだ、と思うナス子。
こんな時に一生懸命自分の為に動いてくれて、怪我までさせてしまって申し訳ないのだが・・・カラ松の時のように、怪我をしていない兄弟すらも少しカッコよく見えてしまっている。
「・・・なんだよ、そんな俺の裸じっと見てさー、そんなに俺の体って魅力的~?」
「姉さんボクらの体に興味あるのー?ボクも姉さんの体に興味あるよ!」
「・・・・・・・ばっかじゃないの!」
これは弟と言うより男性に向けるような気持ちではと思ったナス子だが、それもきっと吊り橋効果によりそう思うだけだと心に言い聞かせる。
まさか・・・幼馴染で弟のような存在である六つ子にも適応されるなんて。
吊り橋効果・・・恐ろしい効果だ。