第26章 危険な香りの温泉旅行 動物園に行きました 一松
みゃー
みゃーみゃー
ミャー・・・━━━━━━━━━━
「やっばいね一松、めっちゃ猫可愛い!!!でも・・・私の所に一匹も来てくれないっ、何故に?!」
動物園に入り、早速動物を見て回ろうと思ったのだが一松の強い強い希望により今六つ子+ナス子は猫との触れ合い館という一室に入っている。
一室と言っても一つの建物で大き目。
様々な種類の猫達が建物内でのんびりとゴロゴロしていた。
「ミケ子はあんなに懐いてくれてるのにね・・・あー、癒される・・・」
一方一松は猫たちに囲まれモテモテ状態である。
悲痛な叫びにチラリとナス子を見ると、また猫に視線を戻した。
「そりゃ、お前の顔見たら逆に怖がって猫も近づいて来ないだろぉ~ふぁー・・・ねむっ」
「煩いなぁ、猫に興味ない癖になんで一緒に入ってきたの?おそ松は」
猫にあまり興味のないおそ松はてっきり外で待っていると思ったが、皆が中に入ると言うと、寂しん坊長男は一緒に中に入ると言い出した。
その結果がコレである。
その辺のソファーに座って退屈そうに欠伸をして、他の猫達に見向きもせずダラダラと過ごし、ナス子や他の兄弟にヤジを飛ばす。
やってる事が普段と変わらない。
「マンチカンだ~、可愛いよねぇ!一緒に写真撮っちゃお」
トド松が猫に近づくと、一瞬警戒した猫は目を丸くするが、すぐにまた寝の態勢に入る。
その瞬間をトド松は逃がさず写真に収めた。
「く・・・一松もトド松も猫と戯れて・・・いいなー」
「アーッ、や、やめるんだキャット!それは俺の大事な・・・って痛ー!!!」
ナス子が羨ましそうに一松とトド松を見ていると後ろからカラ松の叫び声が聞こえる。
どうやら頭に乗られてサングラスを弄られているらしい。
爪までたてられてとても痛そうだ。