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【おそ松さん】松野家と年上幼馴染(R18)

第4章 平穏な日々に嵐はやってくる~一松~


<ナス子side>

 目を覚ますとそこは知らない大草原が広がる眺めのいい光景。
 そよそよと風が心地よく吹く綺麗な空気の場所。
 辺りを見渡すと見た事もない木々や花が咲いている。

「ん・・・・ここ、どこだぁ?」

 間抜けな声を上げて、起きたての寝ぼけた顔で眠い瞼を擦りながら知らない光景をボーっと眺めた。

「いつの間にこんな所に?私、夢遊病の気あったっけ・・」

 おかしいな、まだ夢の中なのかな?
 寝なおそうかとも思ったが、自分の知らない光景に興味が沸きノロノロと立ち上がる。

 あれ?私こんな服着て眠ったっけ??ちゃんと寝る前にパジャマに着替えた気がしたんだけど。

 気づくと自分の恰好は記憶にない薄汚れた白い服に紐で前を止めるタイプのトップス、少しぶかぶかのズボン、木で出来た靴まで履いている。

 あんれー?布巻いたみたいな帽子まで被ってる??
 服装を確かめるようにクルリと回ると、地面に木で出来た短剣が落ちていた。

「え、え・・?! これって・・・」

 木の短剣を拾い今の状況を理解しようと記憶を遡る。

「昨日は仕事終わって風呂入って朝の四時くらいに布団に入って眠りについたよ、ね?」

 うん、確かに私はいつもの部屋に帰り、いつもの風呂に入り、パジャマに着替えて大好きな布団へと潜った。
 しかし今は外にいて変な恰好をしている。

まるでこれでは・・・・・・・




 冒険者!?!?!




 え、ちょっと待て?待てよ、私!ついに異世界トリップした?!
 憧れのファンタジー世界ってやつじゃない?

 異世界ってどっかの穴とかなんかの事故とか急な光に包まれたりとか
 水の中で溺れて行くものじゃないの?!

だがしかし、私の混乱は他所に今の喜びに乗じて期待ばかりが広がった。
 もうどうなってもいーーーーーーー♪
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