第21章 危険な香りの温泉旅行 松達の松を見た
そして頭の悪いナス子はようやく理解する、その手があったのかと。
だがしかしもう見てしまったものは仕方ない。
昔は一緒にお風呂にも入った事もある訳だし‥‥。
弟達の風呂をただ覗いただけだ、だからこれは家族のバッタリシチュエーションなんだと自分を無理やり納得させる。
「あー!ナス子姉、化粧落としたでしょっっ、折角僕が綺麗にしてあげたのに!」
「だって気になるから早く落としたかったんだもーん」
きっと今日、暫くはこの覗きネタでコイツらに弄られるだろうなと覚悟を決めたナス子は、六つ子と共に部屋に戻って行くのであった。