第18章 私は二度死にかける おそ松 一松
「良かったも何もあるか!!!本来キスってのは好きな人同士でするものだからっ」
「・・・俺は大好きだよ?ナス子姉さん?」
ニヤリと一松が笑う。
「俺だってナス子姉の事大好きよ~?」
まるで二人で打ち合わせをしたようにおそ松もニタリと笑う。
二人の様子から、この『好き』が恋愛感情としての『好き』ではないだろうと考える。
子供が親に『お母さん大好き~』と言うのと同レベル。
そう感じたナス子は、自分でも無自覚にほっとしたところがあるのだが、今はそれよりなにより目の前のクソニート共を追っ払いたいという気持ちが最優先された。
「君達は私を童貞卒業の練習台にでもする気かなぁ~?んん~??帰れコンチクショー!!」
怒りのあまりちゃぶ台を返すと、お茶が床に零れた。当たり前である。
その様子にナス子の怒り度がわかった二人は、今日の所は素直に諦めて帰って行くのだった。
だが、結局二人がしてきたキスの真意はわからぬまま。
また無駄な悩みが増えてしまったナス子。
「もしもし、松野さんですか?カラ松君います?今すぐ、掃除を・・・・・・ヘルプミー・・・」
そして、自分が汚した部屋を片付けてもらうべく、家政夫?を呼び出すことになったのであった。