第16章 ヤケクソ療法? カラ松 チョロ松 ※多少シリアスが含まれます
「ったく・・・しょうがねぇな、うちのクソ長男と次男は・・・」
はぁ、と溜め息をつき、OTZ の体勢で今だ微妙にじっとりとした視線でカラ松を見ていたナス子に、チョロ松がいつもの調子で声をかける。
「じゃあ、次は僕の番だね」
「え、まだやるの・・・」
「当たり前でしょ?っていうか今のカラ松は失敗だからね。クソ長男とほぼ同じことしてたからね」
「そっスね・・・」
正直もう終わりにしたいと心底思っているナス子だが、今日のチョロ松はなんだが迫力があって逆らうのは得策ではない気がする。
そして多分それは正解だろう。
それにもうすでに疲れきってしまったナス子に、それに抗うパワーは残っていなかった。
半ば諦めたようにヨタヨタと元の場所に正座をし直す。
今日のナス子は素直である。
というかヤケクソだった。
カラ松は今だ自責の念に囚われ部屋の隅っこで膝を抱えている。