第107章 【アンケート感謝:チョロ松ルート】彼と私のXXX
「さすがの僕でも仮にも恋人の身体で他人とどうこうしようとは思わないよ、いやさすがにね」
「おい、なんでちょっと視線が泳いでんだよ真っ直ぐしっかり私を見ろテメェこの野郎ブチ切れるぞマジで」
「「こっわー……」」
自分でもちょっと口悪すぎって思ったけど今はチョロ松の体なので別にいい。
たまにオラつくチョロ松と大して変わらないでしょう。
「っていうか……他人はもちろん嫌だけど、だからと言って入れ替わってるチョロ松としようとも思わないんですけど」
「え?なんで?」
「いやそうでしょ……だって、つまり相手は自分だよ?自分相手にそういう気になる?普通。カラ松あたりならなりそうだけど……いやぁ、ないない、ないわぁ」
口に出してみて少しだけ想像してみたけど……いやいや、ないない。
恥ずかしいとかそういうことでもなくて、やっぱり自分の顔と体相手にそういう気分になれって方が無理ある。だいぶ無理。
「そんなことよりさ……元に戻る方法をもっと色々試してみようよ。
一生このままなんて流石に嫌だよ私」
自分の体が大好き!ってわけじゃないけど、やはり親に産んでもらって何十年と過ごした愛着のある我が体に戻りたいと思うのは普通のことだろう。
こんなくだらないことでグダグダと無駄な時間を使っているより元に戻るために色々試行錯誤した方がよっぽど有意義というものだ。
「それはないでしょ、これギャグアニメだし、そのままでいる理由がなくなったら自然と元に戻るんじゃない?」
「他人事だと思って赤松」
「赤松ってなに!?おそ松だからね!」
あっけらかんと言うおそ松に本日何度目かの殺意が湧く。