第105章 【微エロ】【逆ハールート】なんでもない日常
やはりと言うか、思った通り他のメンバーは納得のいかない顔をしたり文句を述べる訳だが、自分達が作ったルールだ。
そこは従おうと我慢してそれぞれが寝位置につく。
「は~ぁ、布団幸せ~。今日はゲームいいやぁ、疲れちゃったしゆっくり寝るから起こさないでね」
「えー、もう寝ちゃうの? 折角今日は隣なんだしお喋りしようよ」
「しかし俺もそろそろ眠気が……」
トド松とは相反し、カラ松の瞳は虚ろ虚ろと閉じかけている。
「電気消すよー」
それ幸いか、カラ松の子守歌が本日はなく平和に寝れるだろうとナス子も、他の皆もホッと胸を一撫でする。
カチリと部屋の明かりが真っ暗になって、ナス子も目を瞑り寝ようとすると、頭の下に腕を通される。
これは次男の癖だ。
一緒に寝るようになって、隣になると必ずと言っていい程腕枕を要求する。
彼氏が彼女に腕枕をする展開が格好いいと思っているのだろう。
「条件反射だよね、これ。フフ……」
「ん? あぁ、これか……そういえば何も考えもなく腕を伸ばしていたな」
「へへへ」
カラ松側を向くとトド松がすぐ拗ねるので、腕枕をしてもらいながらも天井を眺めて幸せそうにナス子は微笑む。
何気ない動作や言葉が嬉しく感じる時もあると言う事だ。
「はぁ~~~、心地いいわぁ。皆おやすみ~」