第105章 【微エロ】【逆ハールート】なんでもない日常
慌てふためくおそ松に白けた視線を向ける兄弟達とナス子。
それもそのはず。あの時一番被害を被っていたのはおそ松だったが、それはつまり、他の兄弟達は逆に助かっていたということ。
たしかにあれが毎日では気疲れするだろうが、たまになら決して悪くない。おそ松を除いてそんな風に思っていたことだろう。
「おそ松が一番実害があるから目につくんでしょ? それって自業自得だし少しは身内に気を使うってことを覚えたらいいんじゃないのアンタは」
「おいいいぃ、ナス子までそんな事言う?! 俺恋人だよ? 旦那様候補だよ? 旦那のピンチを助けてこそ妻ってもんじゃないの」
いや、おそ松一人の恋人でも嫁候補でもない。
ナス子は一応六人の嫁候補だ。よって一人のピンチより多数のピンチを救うべきだろう。
「はぁい、では民主主義に則ってまた今から兄弟であろうともっと気を遣っていこうキャンペーンを発動します。なのでせめて発動中は兄弟であろうとももっと気を遣って生きて行きましょう、ん゛ニ゛ャ───────!!」