第104章 【逆ハー:卒業ルート】王道パターン、発動パートⅡ
「いやぁ、ほんと残念な彼女だよなぁ。可哀想にぃ」
「思ってないだろおそ松ぅ!」
とにかく、だ。
バレてしまった物はもう仕方がない。
それよりも不服なのはコイツらの最後の台詞だ。
「…………残念なのはそっちじゃん! みんな私の事、ヤらせてくれるって理由だけで好きなんでしょ? 私はアンタらの性欲処理班じゃないんだからねっ! フシャーーーーーーッ」
「あ、猫みたいに威嚇してる……ナス子、猫じゃらしいる?」
「いらん!! 嬉しそうにすんなっ」
先程の、どこが好きと言う決死の質問に対して返ってきた言葉。
それだけは本気の本気で許せないし、信用にも欠ける言葉でもある。
怒って威嚇しているナス子も、思い出すと急にションボリとして格子を持ったまま項垂れてしまう。
「どうせ、女って事以外にいい所ないですよ。腐ったゴミの一松女版とでも思ってくれればいいんじゃない? ニートじゃないけど燃えないゴミ女子。きっと最後は使い古されて捨てられるんだ……」
「んな訳ないだろぉ、お前なぁ。俺らの事ゲスく見過ぎ! そりゃ、綺麗なオネェさんとか居たら反応しちゃうけど、そういうんじゃないし」
「おそ松だって、カラ松だって、チョロ松だって、一松だって、十四松だって、トド松だって同じ台詞合わせて言ってたもん、いいよもう。私はこの檻の中で一生を過ごすから」
これは……完全にいじけている。
ちょっと虐めすぎたかなと思った兄弟達は汗を一筋垂らした後それぞれに目を合わせた。