第104章 【逆ハー:卒業ルート】王道パターン、発動パートⅡ
「これで名前はなんとかなったから、次行こうか。十四松持ってきてくれる?」
「あい! あいあいあいあーーーーーーーい!!!」
チョロ松の仕切りで、十四松が押し入れを漁り中から分厚いアルバムを何冊も取り出してくる。
━━━━━━━━━━ドサッ
あまりに古いアルバムは埃を被っていて、皆が手を払いながら咽込みその辺にあった適当なカラ松のサングラスを拭く布でキレイにされた。
「え」
アルバムを囲むように七人が座り、チョロ松が一番古いアルバムからと手をかけていく。
「え~っと……これはまだ知り合ってなかったのかな」
「今思ったらぼくらナス子姉といつ知り合ったんだっけ?」
「あまりに昔すぎて覚えていないな、気づいたらもう居た。という感じで」
「んー、俺も全くおもいだせなーい! つかそんな昔の思い出なんて振り返ろうともしないよねっ」
「……………過去も現在も未来も全部地獄みたいなモンだから」
「あ! 居たぁ!!」
十四松がアルバムの一枚を指さすと確かに一人の女の子と六つ子が映っている写真がある。
「あ、これ私だ」
「幼稚園とか小学生上がる辺りかな? ヤバイ、アルバム見て僕らも思い出せないんじゃ意味なくない?」
「確かに!」