第102章 【リク作品】【R18】【逆ハー卒業ルート】エロ松会議
一方その頃……
マンションに住んでいた時に隣に住んでいた親友。
ナス子は心の部屋の中でお茶やお菓子を堪能しながら久しぶりの楽しい時を過ごしていた。
「あ~……自分の部屋ではないにしろこのマンションはやっぱり落ち着くよねぇ」
「長く住んでたからねー。それにしてもまさかナス子があの六つ子の家に住むなんて聞いてびっくりしたよ。幼馴染だし仲がいいとはずっと思ってたけどさぁ、家にまで住んじゃうってよっぽどだよね」
ティーカップに口をつけ、それを啜りながら絶対に出ると思っていた話題に苦笑してしまうナス子。
ちなみにこの後の発言すら予想出来てしまう。
「………そろそろはぐらかさないで教えてよ?」
「え、あ、ああ……」
「誰が彼氏なの? じゃないとあの家に住むなんてありえないよね。いつの間にか左の薬指に松の形のリングまでつけちゃってるし」
やはり聞かれるのはこの話題だろう。
そして、今日指輪を外してこなかった事を全力で悔やんでしまう。
このマンションを出て松野家へ移ると告白した時も何度か聞かれたが、そこは有耶無耶に誤魔化した。
心はあまり相手の行動について詮索しないし、基本いい意味でクールマイペースな女性だ。
相手が自分から言うまでは聞こうとはしない為、いつも助かっている。
そんな心が聞くという事はかなり気になっている、という事だ。
それに加えてただの興味ではなく親友が大事だからこそ質問していると言う相手の気持ちすら伝わってくる。
「あー……っと」
「ま、言いにくいよねぇ。なんたって相手はあの近所では有名な悪童六つ子の一人だし」
一人じゃありません。全員と付き合ってます。
などと、言える訳がない。
どんなに付き合いの長い親友が相手でも、それを言って心がどんな反応をするかと思うと、不安で手に持つティーカップが震えて汗が垂れてしまう。
「私の予想だと……おそ松くん」
「…………」