第100章 【リク作品】【R18】触らぬ神に……(2.3男)
「ああ、俺たちはバカだからな……ハッキリと言ってくれないと伝わらないぞ、ナス子」
「嘘つき! 言わなくてもわかっ……あっあっ……」
文句を言ってやろうと生意気な口を開くも、またも指を激しく動かされ、カラ松には耳を齧られて生意気な事も言わせてもらえない。
「ん……くっ、うぅ……」
「……はぁ、もう何度もこういうことしてるって言うのにホント強情だな」
「この性格は生まれながらのものだし仕方がないだろうな」
「……んっ………チョロ松? カラ松?」
熱を帯びていた身体から二人が少し離れやれやれとした顔をする。
チョロ松も湯から上がり、カラ松が力ないナス子の身体を移動させようと抱き上げた。
「え?! カラ松、じ、自分で歩けるから……」
「ふっ、無理をするなナス子……あー、いや、違うな……これから無理をさせてしまうかもしれないから、このくらいのことは気にするな」
「っ……!」
すでに欲情しきった目で、その低く甘い声でそう言われ、ドクリと心臓が一度強く疼く。
先程のチョロ松の言葉も、今のカラ松の言葉も、これから自分は二人にどんなふうにされてしまうんだろうと思うと、恥ずかしいやら何やらで二の句が継げなくなってしまった。
なんで普段はイタイことばかり連発してるのに、むしろ存在がイタイぐらいなのに、こういう時はそのイタさを発揮してくれないんだろう。
今! 今でしょ! と、心の片隅でそんなことを思うのだから今はまだそれなりに余裕はあるのだろう。
二台あるビーチチェアーに座らせられ、チョロ松が傍に置いてあったフェイスタオルを手に取ると、身体を拭いてくれる。