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【おそ松さん】松野家と年上幼馴染(R18)

第97章 【微エロ】【おそ松ルート】<みかん>:短編



「ねぇ……おそ松さ、みかんの食べ方変わってない?」

「はぁ? なにそれ、そんなこと言われたことないけど?」


 もういくつ寝ると、お正月~という歌詞をよく耳にするようになった頃。
 ナス子宅でコタツに入り、二人で何をするでもなく、テレビを点け、ごろごろしていたそんな時。
 ふと、ナス子がそんなことを言い出した。


「白いスジ取るところまでは、まぁそういう人もいるけど……スジとった後に一個ずつ並べてるってなに? 並べる意味なに?」

「最初にバーっと全部綺麗にして、全部綺麗になったらパクパク食うんだけど?」

「……なるほど……そう言われると理屈はわかるけど……」


 理屈はわかった。
 わかった、が、やはりおそ松らしくはないと思う。
 チョロ松やトド松がやっているのならまだわかる気がするが、目の前にいるのはおそ松だ。

 テキト~に皮を剥き、白いスジなど気にせず、フツ~に、プレ~ンに食べる。

 そういうのが松野おそ松という男のはずだ。


「………ねぇ、アンタ本当におそ松?」

「はあ?」

「おそ松のふりしたチョロ松とか? もしくはトド松」


 ありえなくはない。
 この六つ子とは長い付き合いで、今更誰かと誰かを見間違えたりはしないが、本気の本気で成り代わりをされたら正直すぐ気づける自信は………ない。

 見分けはつくと言っても、この六つ子、本当に全員同じ顔なのだ。
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