第92章 【チョロ松ルート】ネガティブ女子
「━━━━━━━━━━部屋、また散らかってきてるよね」
「アッ、あ~………そう、だったかなぁ」
「まだ問題はあるけど、きっと掃除したら気持ちもスッキリするよ……ナス子」
「ああああ、私買い物! 買い物いかないt」
腕の中から逃れようとするナス子は少し暴れるが僕が逃がすハズはない。
ニヤリだか、ニコリだかわかんないけど、笑顔を一つ向けて……
「あだっ! 痛いっ、なんでデコピンすんのっ」
「心配させたお仕置きだよ、馬鹿。今日はおあずけの分、みっちり掃除で扱いてやるから。覚悟してよね」
甘やかす時は甘やかす、叱る時は叱る。
これは恋人なのか子供なのか、はたまたキョウダイなのか謎だ。
けどさ、やっぱナス子はいつも笑ってたり、こうやってズボラで面倒臭がり屋で、ゲームやアニメが好きなオタクな方が僕は好きだ。
この後、ナス子が職場でどうなるかはまた聞くとして、さ。
普段の調子を取り戻そうと、ねっとりねっちりと清掃指導が始まる僕だった。