第90章 【微エロ】【トド松ルート】トッティと合コン
マンションからの帰宅途中、家の前に誰かが座っていた。
「松野君おかえり! LINEの返事なかったからこの前の合コンの男の人にお家の場所聞いちゃった、えへへ……突然びっくりしたかな?」
とととっと言う音が出るかのように、トド松を見つけて走り寄ってきたのは間違いなくあの女性、C子である。
「C子……ちゃん」
「ごめんね急に遊びに来ちゃって、でもトド松君お仕事してないって聞いたから家に遊びに来たら居るかなって思って!」
正直、彼女ともう一度会う事すら勘弁したかったトド松だが、目の前にその人物がいて、しかも可愛いしおっぱいもryと思うと無碍にはできないクソである。
「びっくりはしたけど迷惑とかではないし、ぼくこそ返事返さなくってごめんね? いっぱいメッセが来てたからどう返そうか迷っちゃってさぁ」
「そうだったんだぁ、ちょっと送りすぎちゃったかなって私も心配してたんだぁ」
そわそわと玄関や道を横目に伺う。
こんな可愛い女性と二人きりで話している所を兄弟や彼女に見られたらどうしようと心の臓の脈が治まらない、噴き出る汗がトド松の緊張を示していた。
「え……え~っと、また返事するね! それじゃ」
「あ! 待って」
キュっとピンクのパーカーを後ろから掴まれ、振り払う事など出来ずトド松の足が止まる。
「なに? ぼくそろそろご飯の時間だから……」
「あのね、今度一緒におでかけしない? じ、実は私好きな人がいて……トド松君はお洒落で趣味もいいってマリンちゃんが言ってたから、一緒に選んでもらいたくって」
ここでトド松は ん? となる。
今まで自分に気があると思っていた女の子がまさかの好きな子がいてプレゼント選びに付き合って欲しと言っている。
ただこれを受けてしまえばまるでデートみたいじゃないかと考えてしまうのだが、まぁ、それでこのしつこいLIMEや家に押し掛ける事もなくなるのかもしれないと思うと承諾しようと心の中で溜息をついた。
「ぼくの趣味が合うかはわからないけど、いいよ。好きな人と上手くいくといいねぇ」
「ふふ、ありがとう松野君! それじゃ、日程はまた連絡す」
二人の会話の間、後ろから足音が聞こえてトド松は咄嗟にマズイと思ったが時すでに遅かった。