第87章 【微エロ】【一松ルート】解決法

　一松は片想いも長かった為か執着心が強い。
　誰にも触れて欲しくないし、誰にも本当は会わせたくない。
　出来る事ならこのままずっとこの空間でミケ子とナス子とずっと一緒に居たいくらいだ。

「んー」

　グリグリと胸にナス子が顔を擦り寄せる。
　勿論気持ちとは裏腹に下半身は反応してしまう訳で、それもナス子にはお見通しだ。

「あらら、また元気になっちゃったね一松ジュニア」

「そりゃ、こんだけくっつかれて甘えられたらこうなるんじゃない？」

「へへへ、可愛いヤツめー！　愛しいぞ、こんにゃろー」

「口悪……」

「今に始まった事じゃないですがな旦那」

「まぁ、そうでんなー」

　我慢しなくてはいけないのは辛いが、まずは恋人の気持ちを落ち着かせるが最優先である。

「俺が言うのも信憑性ゼロだけど……大丈夫だよ、お前は頑張ってるし……俺もいるでしょ」

「うー」

　ポンポンと背中に手を回しあやしてやる。
　こいういう時はもうどちらが年上かわからない。

「好きだー！！」

「………知ってる」

「愛してるー！！」

「………それも知ってる」

　告白に告白が返ってこずムムっとなる知能的には幼い残念な彼女。
　一松の肩口に頭突きをして欲しい言葉を求める意思表示をする。

「………わかってるよ、俺も好きだし愛してるから」

「へへへへへへへ」

　全く困ったものだ。