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【おそ松さん】松野家と年上幼馴染(R18)

第86章 【逆ハー卒業ルート:微エロ有り】プロポーズ大作戦



 大きなため息をひとつつき、観念して部屋の扉を開けて全員の前に立つ。
 目の前のおそ松が嬉しそうにニカリと笑い、鼻の下を擦るお決まりのしぐさ。

「へへーん、それでいいのだ!」

 おそ松の一歩後ろには5人が並列に並び、みんなそれぞれ個性的な笑みを浮かべている。

「あ……」

「? どした?」

 一瞬ナス子の脳裏に横切ったのは、まだまだ自分より背丈の小さい、今より見分けがつきにくかった頃の六つ子たち。

 六人よりも少し年が離れて年齢が上の自分を、今のように無邪気な顔をしながら追いかけてきていた頃の姿。

「……ふふっ」

「ちょっと、何一人で笑ってるんだよ、気持ち悪いな」

「ひどっ……うぷぷ……ごめんごめん、なんか、急に昔のこと思い出しちゃってさ」

 近所でも有名な悪童の六つ子たちに懐かれてしまった時は困ったことも多かったし、それはごくごく最近まで続いていたことだけど、人生とは不思議なもので、今はそんな六人と不思議な恋愛関係を築いている。

「こ━━━……んなに、ちっちゃかったのにねぇ~」

「いやナス子姉、それじゃトッティじゃなくてア○エッティになっちゃうから、人間の大きさじゃないからそれ。急に何言ってんの?」

「お前今のうまいこと言ったつもり……? ひくわぁ」

 姉さん姉さんと、自分の後ろをついてきていた六人。
 背も自分より小さくて、身長を追い抜かれたのはいつ頃だっただろうか。

「ねーねーやきゅう! やきゅうしよーよー!!」

「十四松、野球は先週みんなでしたじゃないか。野球マンやっただろう。今日は別のことをして遊ぼう」

「えー?! いいよー!!」

 やっとおさまった笑いを飲み込んだころには、六人はやれ競馬だのやれ散歩だのショッピングだのと、何をして遊ぶかで揉め始めた。
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