第86章 【逆ハー卒業ルート:微エロ有り】プロポーズ大作戦
「こっちの質問無視?! んで話続けるんだ??!」
「条件は一人……どうあがいても5人全員と結婚することはできない。このままではお前まで婚期を逃します……さぁ……選びなさい、これという一人を……! お前の中ではもう……決まっているはずですよ?」
「うるせぇぇぇえ━━━━━━━━!!!」
ナス子の拳がそのなんとかの神なのか神じゃないのかわからないものにクリーンヒットし、昭和のお約束のごとく、それはお空の彼方へと吹っ飛びキラリと星になって消えた。
「はぁ、はぁ……そんなノリで一人を選べるんならっ……とっくに選んでるっつーの!」
まさに正論。突っ込みも正当にならざるをええないほどのもっともな意見だ。
なにせもうここまで何十ページ同じような問答を繰り返しているかわからない。
大きく溜息をついて、適当なところに腰を下ろす。
「は━━━━……無理、だよなぁ……選ぶなんてさ……」
そう呟くと、今自分が上がってきた階段を駆けてくるいくつかの足音に俯いていた顔を上げる。
「ナス子━━━━━!」
「っ…………皆っ……」
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