第86章 【逆ハー卒業ルート:微エロ有り】プロポーズ大作戦
「「「「「「え━━━━━━━━━━?!」」」」」」
いきなり父からズバリと言われ、全員が目を丸くする。
だって自分達はニートで正直言ってクズ。
養われたい願望バリバリの甘えに甘え育ってきた、どうしようもなく大人として最低の最底辺にいる立場の人間。
実はそこは多少はわかっている。 つもりだ。
独身と言われればまぁ、そうだし……しかし結婚と言う言葉は六人にはとても重いものに感じた。
結婚イコール、家を継ぐ。
就職? 子供? 色々な問題が自分達のぬるま湯生活からの強制脱出にSTOPをかける。
しかし相手は幼馴染の真奈美だ。
そう考えると、この家で真奈美と新婚生活を過ごすのも悪くないのではないのか、しかも結婚出来れば一人で独占する事さえできる。
やはりクソな思考はクソのまま。
働く気はないにしろ、イチャイチャ生活は夢見てしまう。
「け、けけけけけ、結婚?! 俺らと真奈美が?!」
「一松、落ち着けって。俺ら、じゃ出来ないよ。この中の誰かを選んでもらう他ないでしょ。ま、一番の安牌は僕だけどさ」
一松をフォローしつつも自分の株はちゃんと上げる。
それがチョロ松スタンス。
「いやいやいや~、チョロ松兄さんが選ばれるとか絶対ないでしょぉ。プロポーズとか出来るのぉ? またいつものライジングチョロシコスキーが邪魔して何もできないで終わるでしょぉ」
「それ同感! チョロ松は自意識がウザすぎていっちばん結婚遅れるタイプだよねぇ、なはははは」
「結婚……マリッジか……悪くない響きだ。真奈美と俺が無事幸せを手にし、この家も手に入れる。次男としての下克上ってヤツだな……とうとうこのクソ政権にピリオドを打つ時が来たようだ! フフ~ン、なんたってアイツは家事が全くと言っていい程出来ない! 出来ないからこそ選ばれるのは当然この俺……カラ松だ! ハッピーエーンド……!」
自信あり気なカラ松がポーズとクソキメ顔を恰好つけているのだが、そんな事は全員無視だ。